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今回はメール講座1日目となります。
さっそくですが、クイズの正解を発表していきましょう!
クイズの1問目は下記の内容でした。

クイズ:下記の文章を読み、正解を選んでください。
あなたは「自由な働き方を実現したい!」と思い、起業のアドバイザーに相談に来ました。ビジネス未経験のあなたは、「何から始めるか?」「どんなビジネスに取り組むか?」をこれから決めなくてはいけません。以下の5人のうち、誰の意見を参考にするべきでしょうか?
- コンサルタントA:「まずは市場調査をするべきです。何が売れているか、どんなものが人気なのか。しっかり調べて、儲かりそうなジャンルを見つけて参入しましょう。」
- コンサルタントB:「まずはビジネスプランをちゃんと立ててください。どこで儲けるのか?ちゃんと利益は出るのか?などを明確にして、人に説明できるようにするのは最低限の準備ですよ。」
- コンサルタントC:「まずは自分の強みを分析しましょう。強み発見シートをお渡しするので、これに一緒に取り組んであなただけの強みを見つけましょう。」
- コンサルタントD:「まずはとりあえず身の回りの困っている人を無償でもいいから助けてみたらいいと思いますよ。10人くらい助けたらもう一度来てください。」
- コンサルタントE:「まずはできるだけ稼ぎやすい資格を1つでもいいから取りましょう。分かりやすい資格やスキルを身につけるのが稼げるようになる最短ルートですからね。」
さぁ、あなたはどれを選択しましたか?
では、今から正解・・・ではなく「不正解」の選択肢を、自由業失敗あるあると一緒に発表していきます。
自由業の失敗あるある1:資格や分かりやすいスキルが無いとお金を稼げないと思ってしまう
まずはこれ。つまり「コンサルタントE」は不正解という事です。
コンサルタントEは
- まずは稼ぎやすい資格を取るべき
- 資格やスキルを身につければお金を稼げるようになる
というような趣旨のことを言っています。
これらは、下記のような思考を持った人にとっては非常に納得のいくアドバイスに聞こえるでしょう。

自分にはお金になりそうなスキルなんてないから、まずは先に資格を取ったり、スクールに通ってお金になるスキルや能力を身に付けないと!
もしかすると、あなたも同じように考えたことがあるかもしれません。
残念ながら、そのような思考を持っている人の大半が、下記のような失敗事例にハマっていくのを見てきました。
(というか、実は私自身もこのパターンで昔失敗しているのです!)
あなたの周りにも、似たような状況の人が何名か思い当たるはずです。
なぜこうなってしまうのでしょうか?
一見すると、稼ぎやすそうなスキルや資格を取ることは、自由業の実現に役立ちそうに見えます。
しかし、実際にはほとんど役に立たないどころか、むしろ害になってしまう場合も多い。
10年間、様々な事例を見てきた結果、私は「自由業に関するいくつかの勘違い」があることに気づきました。
自由業の実現を妨げる勘違い:スキル=商品である
1つ目の勘違いは、
スキルや能力=お金になる商品 だと思っている
というものです。
例えば、
- 「SEOライティング」というスキルがあれば、お金を稼げそうだ
- 「プログラミング」というスキルがあれば、お金を稼げそうだ
- 「整体師」というスキルがあれば、お金を稼げそうだ
などです。
しかし、実際には商品というのは
誰を ⇒ どうやって ⇒ どうする
の3つがセットになって構成されています。
そして、重要なのは「誰をどうする」の部分、つまり「顧客の変化」の部分なのです。
あなたも、例えば体が疲れている時にいきなり「整体師を買おう」とは思わないはずです。そこで考えるのは、「自分の体の疲れを⇒癒したい⇒整体師にお願いしよう」という順番です。
お金を払う側で考えればわかると思いますが、顧客はそもそも「スキル自体」ではなく、「自分の良い変化」にお金を払っています。スキルや能力は、その変化を実現するための手段にすぎません。
お金を稼ぐというのはこの「誰を ⇒ どうやって ⇒ どうする」の3つの要素を完成させることであり、スキルだけ身に付けても意味はありません。
むしろ、「誰がどんなことで困っているか?を見つけたり想像したりする能力」や、「漠然と困っている相手の問題をクリアにしてあげる能力」や、「相手の問題を自分の手駒でどうやって解決できるかを考える能力」の方が重要です。
極論、困っている人を見つけて、お金をもらってから、どうしても必要なスキルだけ身に付ければよいのです。
このように、「自分が何ができるか」という視点から、「顧客は何を解決したがっているか」という視点に変わることを起業家の世界では「マーケット視点」という風に表現します。
このマーケット視点が身に付かないと、お金を稼ぐために必要な要素はいつまで経っても揃いません。「自分ができること(スキル)を増やす」という自分視点の人は「誰を ⇒ どうやって ⇒ どうする」の3つの要素のうち、最も重要度の低い1つ「どうやって」の部分しか見えていないから、いつまでも成功できないのです。
自由業の実現を妨げる勘違い:世界中と比較されてしまう
2つ目の勘違いは、
仕事を発注する人が世界中のサービスを厳密に比較すると思っている
というものです。
スキルや資格を取ろうとしたり、いつまでも勉強している人に特に多くみられる勘違いです。
冷静になればわかると思いますが、あなたがもし何か実現したいことがあって、例えば「アロマセラピーについて詳しくなりたい」と思ったとします。
その時、検索エンジンに引っかかったアロマセラピーのWEBサイトを、全部しらみつぶしに読んでいきますか?
もしくは、世界中のアロマセラピーの本をすべて比較して、最も素晴らしい1冊を選んで買いますか?
日本中から最も素晴らしいアロマセラピーのスクールを選び出して、そこに通いますか?
これはつまり、ものを選ぶには「選択コスト」がかかるという話をしています。
実際には、ほとんどの人が検索エンジンの上位3つ目くらいのページまでしか読みません。本も、本屋に行って数冊立ち読みしたら、その中で選んで買うでしょう。
スクールなどの高額なサービスでも、全国を回って何十個も見学に行って比較検討する人は少ないと思います。
つまり、人は何か商品やサービスを選ぶ時に、実際にはほとんど比較検討していないのです。
何か望んでいることがある時に、実現するための手段が偶然目の前にあり、なんとなくそれが良さそうで予算の範囲内だったら、買うのです。
資格やスキルにこだわっていつまでも勉強している人は、その事実を忘れて
- スキルが高くないと選ばれない
- まだ勉強中だからお金はもらえないだろう
- 自分よりスキルが高い人は山ほどいるし・・・
という風に勝手に想像し、スキルを磨いたり増やしてばかりで、いつまでも稼げるようになりません。
これらの勘違いによって、「資格を増やしたり、スキルを磨いたりする」という成果と結びつかない行動ばかり行ってしまい、結果として自由業の実現に失敗する。
これが典型的な「自由業失敗あるあるその1」です。
コンサルタントEの「まずは資格やスキルを」という思考は、自由業の実現のためには圧倒的に遠回りだと言えるでしょう。
自由業の失敗あるある2:自分の強みを分析したくなってしまう
2つ目の失敗あるあるはこちら。つまり「コンサルタントC」は不正解という事です。
コンサルタントCは
- まずは自分の強みを理解するべきだ
- そのために分析や診断を行いましょう
というような趣旨のことを言っています。
これらは、下記のような思考を持った人にとっては非常に納得のいくアドバイスに聞こえるでしょう。

自由に働くためには、自分の得意なことや強みを発揮して仕事をする必要があるはずだ!そのために自分と向き合って、自分自身を理解していくための時間を取ろう。
もしかすると、あなたも同じように考えたことがあるかもしれません。
残念ながら、そのような思考を持っている人たちも、大半が下記のような失敗事例にハマっていきました。
あなたの周りにも、似たような状況の人が何名か思い当たるはずです。
なぜこうなってしまうのでしょうか?
一見すると、自分の強みや得意なことを把握するのは、自由業の実現にとって必要に見えます。
そう、それ自体は間違っていないのです。
私も、私の周りの自由業の友人たちも、必ず「自分の強み」や「得意なこと」を把握し、それを活かして仕事をしています。
しかし、問題は「強み」や「得意なこと」の捉え方に関する勘違いです。
自由業の実現を妨げる勘違い:強みは自分で見つけられる
「強み」や「得意なこと」に関する最も大きな勘違いは、
強みや得意は絶対的なもので、自分自身で見つけられる
という考え方です。
この勘違いを持った人は、自分の強みや得意を見つけるために、自己分析や診断などを行う傾向があります。
しかし実際には、ビジネスにおける強みや得意というのは
自分にとっては自然に当たり前のようにできることなのに、他の人にとっては難しくて簡単にできないこと
を指します。
つまり「相対的」なものであり、他者と関わっていく中で「こんなことができてすごいね!」と評価されて、「え、これって普通じゃないの?」と感じた時に見つかるものなのです。
自己分析や過去を棚卸しても、なかなかビジネスに活かせる強みや得意が見つからないのは、それが理由です。自分のことだけを見つめ直しても、他者との「差」は発見できないため、いつまで経っても「自分にはお金になりそうな得意なことなんてないよ」となってしまうのです。
自由業の実現を妨げる勘違い:強みや得意が商品になる
もう1つ、強みや得意なことに関する勘違いが
強みや得意がそのまま商品になると思っている
というものです。
例えば、
- 文章を書くのがうまい!という人はライターになれる
- 絵がうまい!という人はイラストレーターになれる
などの考えがまさにその類です。
これは、もちろん「全くあり得ない話」ではありません。
しかし、ほとんどの人にとっての強みや得意とは、
- 人の話を引き出して話しやすい雰囲気を創るのが得意
- 誰とでもすぐに旧知の仲のような関係になれるのが強み
- 物事を構造的に捉えて整理するのが得意
- 新しいことに挑戦していく時の行動力が強み
などのように、それ自体が直接的に商品やサービスにならない種類のものです。
むしろ強みや得意とは、このように「問題解決の過程で自然と発揮される思考や行動の癖」のことを指します。
ちなみに私は、このメール講座のように「分かりづらいことを体系化して資料にする」という能力に秀でており、毎年のようにメール講座や資料などを作ってリリースし、大変喜んでもらっています。
これは、「体系化や資料作り」が強みだと自分で認識したからやっているわけではなく、むしろ「フリーランスや自由業の人を育成しよう」とあれこれ行動している中で、自然と発揮されたのが自分の強みだったという順番です。
これが、たとえ自己診断などで「私は資料作りが得意だ」と分かったとしても、それを仕事に活かそうとすると「誰かの資料を代わりに作ってあげるとか・・・??」くらいの思考ですぐに行き詰まっていたでしょう。(似たような状況になった人も多いはずです)
つまり、強みを見つけてそれを無理やりビジネスに繋げようとすると難しいですが、人助けを行う中で自然と発揮される能力を意識すれば、勝手に「ビジネスに活かせる自分の強みや得意」は見つかるのです。
これらの「強みや得意」に関する勘違いによって、「自分と向き合ったり、診断や分析の作業に時間をかける」という成果と結びつかない行動ばかり行ってしまい、結果として自由業の実現に失敗する。
これが典型的な「自由業失敗あるあるその2」です。
コンサルタントCの「まずは強みや得意の把握を」という思考は、方向性は間違っていませんが、やり方に問題があるせいで自由業の実現を遠ざけてしまっています。
自由業の失敗あるある3:座学に時間をかけすぎてしまう
最後はこちらです。つまり「コンサルタントAとB」は不正解という事です。
コンサルタントAもBも言っていることはほぼ同じで、つまり
- きっちり準備し、調査し、プランニングしてから行動するべきだ
というような趣旨のことを言っています。
これらは、下記のような思考を持った人にとっては非常に納得のいくアドバイスに聞こえるでしょう。

行き当たりばったりで行動すると失敗する確率が高くなる。しっかり準備し、マーケティングやビジネスに関するスキルも事前にたくさん身につければ成功率は上がるはずだ!
もしかすると、あなたも同じように考えたことがあるかもしれません。
残念ながら、そのような思考を持っている人たちも、大半が下記のような失敗事例にハマっていきました。
あなたの周りにも、似たような状況の人が何名か思い当たるはずです。
なぜこうなってしまうのでしょうか?
一見すると、準備やリサーチをしたりビジネスについて学ぶことは、自由業の実現にとって必要に見えます。
しかし、実際にはそれらの行動も、むしろ自由業の実現を妨げるケースの方が多いです。
そして、そこにも自由業に関する大きな勘違いが存在しています。
自由業の実現を妨げる勘違い:準備や計画をすれば自分はその通りに行動する
最も残念で、そして考えてみれば当たり前の勘違いがこの
準備や計画をすれば、自分はちゃんとその通りに行動するはずだ
というものです。
笑ってしまうような話ですが、実際にはほとんどの人がちゃんと計画した通りには行動しません。
学生の頃、会社員の頃は、まじめで計画通りに行動してきたって?
そんなのは全く別の話なのです。
人に監視され、管理され、「やらざるを得なかった」頃の話と、自分で決めて自分で全ての責任を負って進んでいく時の話は全く別。
別世界の話です。
実際にはどれだけ準備しても計画しても、自分が楽しめなかったり、何らかのきっかけでモチベーションが下がったら人間の行動はいとも簡単に止まります。(これに関しては1000人以上見てきた私が断言しておきます。)
振り返ってみてください。
あなたは、監督する人もいなく、期待してくれる人もいなく、誰に責められることもなくいつでも辞めていい状況で、辛くてめんどくさい事をコツコツと成果が出るまで続けられたことが人生で何回ありますか?
親の期待、教師の管理、上司や会社という存在。
いつだって、何か自分以外の力が働いていたおかげで、物事を計画通りに進めてこれたはずです。
ビジネス、特に「自由業」におけるもっとも大きな不確定要素は「自分自身」なのです。
これを理解していない人ほど、準備や計画に時間をかけがちで、そしてスタートした瞬間にそれらの長年の準備を全て無駄にします。
コンサルタントAとBは、おそらく自分自身で事業をやったことが無い人か、またはたくさんの人を雇ったりお金を借り入れて行うビジネスしか経験していないでしょう。
だから、自由業の最大の不確定要素を理解していないのです。
自由業の実現を妨げる勘違い:予想外の良いことなんてめったに起こらない
最後の勘違いがこちらで、それは
予想外の良いことなんてめったに起こらない
というものです。
自分でビジネスをやったことのない人は揃ってこの勘違いをしていますが、実際に何年かビジネスをやった人に話を聞けば、全員が
ほとんどの良いことは予想や計画していなかったところで起きた(つまり運が良かった)
という風に言います。
もちろん逆もあります。予想外に悪いこともたくさん起きる。
しかし、それと同じか、もしくはそれ以上に「予想外の良いこと」もたくさん起こるのです。
ビジネスをやってみれば分かりますが、実際にはほとんどの受注は偶然に起こります。完璧に狙って計画通りに注文をもらうことなどほぼありません。偶然出会った人から紹介をもらったり、思ってもいなかった人が急に連絡してきて仕事に繋がったり。
さらに、新しいビジネスの展開もほぼ偶然であることが多いです。知り合った人とコラボすることになって新しいビジネスが生まれたり、知人の勧めで偶然始めたことがそのまま稼ぎ頭になったり。
これはつまり、この世に存在する無数の可能性の中で、自分が予想できることはほんの少しだけであり、計画通りやろうすることは無数の予想できていない可能性を全部潰すことになる、という話をしています。
これらの「準備や計画」に関する勘違いによって、「机の上で勉強したり、準備したり、計画を立てたりする」という成果と結びつかない行動ばかり行ってしまい、結果として自由業の実現に失敗する。
これが典型的な「自由業失敗あるあるその3」です。
コンサルタントAとBの「まずはしっかりした準備と計画を」という考え方も、自由業の実現を遠ざけてしまうものです。
クイズ1の正解は?
ということで、やっとクイズ1問目の正解発表です。
正解は、コンサルタントD。
つまり下記の回答です。
あなたは「自由な働き方を実現したい!」と思い、起業のアドバイザーに相談に来ました。ビジネス未経験のあなたは、「何から始めるか?」「どんなビジネスに取り組むか?」をこれから決めなくてはいけません。どんな意見を参考にするべきでしょうか?

「まずはとりあえず身の回りの困っている人を無償でもいいから助けてみたらいいと思いますよ。10人くらい助けたらもう一度来てください。」
身の回りで困っている人、他者の力を必要としている人を10人見つけて、とりあえず全力で助ける。
これを私は「貢献10本ノック」と呼んでいます。
さぁ、いいところですが、本日のメール講座はこちらで終了。
クイズには正解できましたか?
あなたも、おそらく1つくらい「失敗あるあるの思考」にハマっていたと思います。
明日のメール講座2日目では、
- なぜ貢献10本ノックが最も優先的で重要なのか?
- 自由業を実現するために必要なたった1つの行動とは何か?
について解説していきます。
さらに、クイズの2問目もあります。
次こそ正解を狙ってみてください!
ではまた明日。