こんにちは
がくちょうです。
今回はメール講座の2日目となります。
1日目では、オンラインサロンの代表的な失敗例について事例で紹介しました。
大雑把に言ってしまえば、主催者が頑張るほどコミュニティは活発ではなくなっていくという話です。
今回説明していることは、実はまったく難しいことではありません。
なのに、なぜかほとんどの人が失敗します。
6年間の研究と実践の結果、私はその原因に気づきました。
ということで今日は、
オンラインコミュニティを成功させるために最も重要な法則
について解説していきます。
「オンラインサロン」という言葉は悪魔との契約である
簡潔に言えば、諸悪の根源は
オンラインサロン
という言葉です。
オンラインサロンとは何なのか、あなたは説明できますか?
例えば、他のものに例えたら?
誰がどうなれる場所ですか?
そもそも場所ですか?
学校?会社?コミュニティ?
正直に答えてください。
あなたは、自分でちゃんと理解も説明もできないものを売ろうとしていませんか?
そうです。
そもそも、オンラインサロンなんてものは存在しないのです。
しかし、それゆえに売れる。
つまり、オンラインサロンというのは「まるで新しい何かができたような雰囲気を出して、目新しさで人を集めやすくする」ための悪魔の契約なのです。
そして残念ながら、主催者自身がそれによって「自分が何を作っているか」を見失い、どう運営していいかもわからなくなり、迷子になってしまいます。
新しいものを作るときは、必ず古いものを参考にしなくてはいけません。
簡単な話です。
あなたは「オンラインサロン」という言葉を使わずに、既に存在している何かを「オンライン化」すればよいのです。
何を作りたいのかを明確にしよう
オンラインサロンという言葉は使えません。
さらに言うと、「コミュニティ」もダメです。
あなたは、コミュニティという言葉も理解できていないはずです。
コミュニティは定義があいまいで、広すぎます。
もちろん、人を集めるときは「サロン」も「コミュニティ」も使ってOK。
でも、主催者であるあなた自身は、もっと具体的にイメージしておく必要があります。
例えば下記のような感じです。
- お寺の説法会=定期的に集まってもらってよい話をする
- 業界紙や専門誌=特定の業界に関する最新情報を定期的に配信する
- 商工会や互助会=特定の属性を持つ会員が集まってお互いに助け合う
- 学校や塾=特定のスキルや知識の習得を目的に一定期間所属して学習する
それぞれにおいて、最適な課金システムも違うし、提供するべき内容も違ってくるのが明確にわかると思います。
ちなみに、あなたが「活発なコミュニティにしたい!参加者が自分たちで考えて、活発に発言や交流をするようになり、そのうち自分の手を離れていくといいな」と考えているなら、3番の「商工会や互助会スタイル」を選択する必要があります。
実は、ほとんどの人がそのように「参加者が主体的に活動する場所」を作りたいと考えてスタートしたにも関わらず、「サロン」という言葉によって定義があいまいになってしまい、方向性や真似するべきサービスを見失った結果、間違った施策を行って「お寺の説法会」や「業界紙」や「学校」スタイルに着地してしまうのです。
ユーザーが主体的に活動する場所を作りたいなら、学校や塾のように教材を用意したりしてはいけませんし、業界紙や専門誌のように有益な情報を配信してもいけません。
特定の目的を持った人を集めて、お互いに助け合いやすい環境を提供するべきなのです。
このように、最初に主催者が「何を作りたいのか」を「既存のサービス」に置きかえて明確にイメージしておくことで、9割の人がハマる失敗事例を回避することができます。
逆に、最初から「業界紙モデル」や「スクールモデル」を採用するのも当然ありです。
しかし、その場合は業界紙やスクールを参考にして互助会モデルとは別のやり方を採用する必要があります。
スクールモデルなら・・・
例えば、スクールモデルにするなら、教材を用意する必要がありますし、6か月とか1年とかの決まった期間で基本的に卒業していく前提で課金する必要があります。
課金モデルは「半年でいくら」「1年でいくら」という感じで学費のように設定するべきで、毎月課金するのは相性がよくありません。(スキルの習得には一定期間が必要だからです)
さらに、業界紙や互助会モデルよりは当然ながら高単価で課金するべきです。その代わりに、主催者は参加者の成長や成果に注力する必要があります。
あと、毎月自由に出入りできるようにしたり、入ってくる人のレベルがバラつくのも良くありません。
1年生と3年生と6年生が毎月ランダムで入学してくるクラスをうまく運営できるか?を想像すれば難しさが分かると思います。
ちゃんとレベルをそろえて、入学時期と卒業時期もそろえることで、適切な学習環境を提供する必要があるということです。
業界紙モデルなら・・・
業界紙モデルを採用するなら、定期的に自分自身が有益な情報を配信したり、「業界の著名人」や「実績のある人」などをゲストに招いて対談を行ったり、コンテンツを配信してもらったりするなどが必要です。
課金は新聞などと同じで毎月課金が相性がよくなります。その分、あまり単価は高くできません。
このモデルの場合、参加者の盛り上がりや熱量は必要ないので、変にアクティブにしようとしてはいけません。毎月1000円とか2000円とかを静かに課金し続けてもらいつつ、会員限定で有益な情報を配信していくのを、黙って受け取ってもらうようなイメージです。
業界紙モデルはあまり高単価にできない分、業界情報を配信し続けるだけで会員が持続してくれるため非常に運営が簡単です。
情報配信だけなので参加者の成長や成果にコミット(約束して注力)する必要が無く、人数が増えれば勝手に全会員のうち5%くらいは優秀な人が成果を出していくので、宣伝もしやすくなります。ただし、逆を言えば参加者の95%くらいは「いい話を聞いた」で止まってしまうので、人を育てたい人には向いていません。
加えて、中で配信しているコンテンツは外では使えなくなるため、「外に向けて良質なコンテンツを配信する」という手段が使えなくなってしまい、それを補うために「オピニオン系」と呼ばれる極端な主観的発言やとがった主張で注目を集めて集客する必要が出てきます。
まともな売り上げになるレベルまで会員を増やそうとすると、ツイッターで数万とか数十万とかのフォロワーを抱えて広報する必要があるので、精神的に削られていくというデメリットもあります。
しかし、それをしないと人が集まらず、たった50人程度のために有益な情報を毎月絞り出し続けて疲弊する羽目になります。
楽して稼げるように見えますが、業界紙モデルは「全然稼げなくて疲弊する」と「膨大な有名税を払って精神を削って荒稼ぎする」の2択になるので、あまりお勧めできません。(というか、普通は真似できない)
お勧めは互助会モデル
ということで、お勧めは互助会モデルです。
互助会モデルでは、共通の目的を持った人を集めて、その人たちが相互に助け合ったり、協力し合ったりしやすい環境を整備していくことになります。
そう。環境の整備です。
つまり主催者のあなたの仕事は、環境を整備したり、相互に助け合いやすい「仕組み」を作ることなのです。
あなたはガンガン表に出る必要はありませんし、イケてる人である必要もありません。
グループ学習や研修などの「ファシリテーター」だと考えてください。
主役はあくまで参加者であり、動き方やルールを説明した後は、できるだけ参加者に任せてにっこり見守っておけばいいのです。
それが、1問目のクイズの正解である「適当な感じでサボる」という意味です。
困っている人がいても、自分が助ける必要はありません。動き方とルールを説明して、仲間を見つけてグループにしてあげればいいのです。あとは、中にいる慣れた人が自分の代わりに細かいことを説明したり、導いてくれるようになります。
そのうち、動き方とルール自体も参加者が勝手に説明してくれるようになります。
あなたが適度にサボるほど、ユーザーはその穴を埋めるように主体的になっていくのです。
そして、あなたはより楽になり、運営コストが下がるので継続しやすくなっていきます。
これが、オンラインコミュニティの成功のコツです。
クイズ2問目!次こそ正解してください!
さて、では次のクイズです。
1問目と解説で、あなたは「オンラインコミュニティを成功させるために一番大切なこと」を理解したはずです。
- スクール・業界紙・互助会など、既存のサービスに置きかえて目指すものを明確にする
- 参加者に主体的に活動してほしいなら互助会モデルを選択する
- 互助会モデルでは主催者は適当にサボって参加者にできるだけ任せる方が良い
ということです。
でも、具体的に「どうやったら参加者が活発に動いてくれるようになるのか?」はまだイメージできていない人が多いでしょう。
そこで、クイズの2問目です!

クイズ:下記の文章の空欄に当てはまるものを下の選択肢から選んでください
参加者に自分から積極的に活動してもらうために一番重要なのは、[ ]ことである
- 選択肢1:会社組織のようにガチガチにルールを固める
- 選択肢2:定期的にリアルイベントをやる
- 選択肢3:主催者が頑張っている人を褒める
- 選択肢4:みんなで集まってカレーを食べる
- 選択肢5:サクラを用意して最初は積極的に盛り上げてもらう
さぁ、答えてみてください!
先にお伝えします。
2問目も、あなたはたぶん間違えます。
では、正解は明日のメール講座3日目で!
楽しみにお待ちください。