こんにちは
がくちょうです。
今回はメール講座の3日目となります。
2日目では、オンラインサロンを成功させるための重要な法則について紹介しました。
簡単に言えば、
- スクール・業界紙・互助会など、既存のサービスに置きかえて目指すものを明確にする
- 参加者に主体的に活動してほしいなら互助会モデルを選択する
- 互助会モデルでは主催者は適当にサボって参加者にできるだけ任せる方が良い
という事です。
そして、最後に下記のクイズを出しましたね!

クイズ:下記の文章の空欄に当てはまるものを下の選択肢から選んでください
参加者に自分から積極的に活動してもらうために一番重要なのは、[ ]ことである
- 選択肢1:会社組織のようにガチガチにルールを固める
- 選択肢2:定期的にリアルイベントをやる
- 選択肢3:主催者が頑張っている人を褒める
- 選択肢4:みんなで集まってカレーを食べる
- 選択肢5:サクラを用意して最初は積極的に盛り上げてもらう
あなたはどれを選びましたか?
ではさっそく、答え合わせを始めましょう!
2番と3番は不正解!
まず、2番と3番は不正解です。
実は、多くの人がこの2番か3番の選択肢を選びます。
というのも、この「リアルイベントをやる」「主催者が直接褒める」というのは、ラクチンで、なおかつ一時的には効果的に機能してしまうからです。
オンラインサロンを開始するような人は、ある程度何らかの業界やジャンルで知識や専門性を持っている場合が多いです。
インフルエンサーや著名人、芸能人が始めるような場合はなおさらですね。
そういう場合、参加者は「主催者に近づきたい」「主催者に褒められたい」という気持ちが強いので、定期的にリアルに会えるイベントをやったり、活発に動いている人を表彰したりするだけで、モチベーションを高めてくれます。
しかし、残念ながらそれは長くは続きません。
そして、時間が経つとどんどん逆効果になっていってしまうのです。
先輩たちはどのように失敗したのか?再び紹介します
さて、再び分かりやすいように、あなたの先輩たちの失敗の軌跡を紹介します。
ほとんどのサロン主催者は、あなたと同じように「活発なコミュニティにしたい!参加者が自分たちで考えて、活発に発言や交流をするようになり、そのうち自分の手を離れていくといいな」と思っています。
そしてそこから、メール講座1日目で説明したように下記のフェーズを経ていきます。
フェーズ1:始まったばかりの興奮状態。付き合ったばかりの高校生のような感じで全てが素敵に見えます。
フェーズ2:企画やアイデアが膨らんでいく暴走状態。生まれて初めて彼氏彼女ができて、浮かれすぎて毎日電話してしまう痛い状態です。
フェーズ3:興奮が冷めてくる状態。スタートから数か月から半年くらい経ち、最初は興奮状態だった初期メンバーが徐々に落ち着いた雰囲気になってきます。
途中から入ってきた人は、うまく馴染むことができずに傍観している状態になり、初期メンバーからもポロポロと抜けていく人が出始めて、主催者が
「あれ、これは俺が何かテコ入れをしないといけないのでは・・・」
と考え始めるタイミングです。
ここまでは、メール講座1日目でも紹介しましたね。
で、講座の1日目ではここから「良質なコンテンツの定期配信」をやってしまって失敗というケースが一番多い!ということを説明しました。
今日は、その次に多い失敗事例を紹介します。
カンフル剤に注意!高確率で「イケてないワンマン社長」になってしまう
コミュニティがコンテンツ配信で活性化しなくて焦った主催者が、次に陥るのがこの「ワンマン社長スタイル」です。
例えばですが、オフラインの交流会を開催したり、有名人との対談イベントをやって参加者を招待したり。
もしくは、積極的に手伝ってくれている人をみんなの前で褒めたり、表彰したりといった感じです。
これは、良質なコンテンツの配信よりは、いくぶんかマシな手段ではあります。
例えば、オフラインで交流会をやれば、そこに参加してくれたメンバーは一時的にモチベーションが高くなり、色々と動き出してくれるようになります。
主催者が褒めたり表彰したりするのも、一時的には機能します。
しかし、それは同時に2つの問題を引き起こします。
まず、1つ目は「小さな中心と大きな周辺を作ってしまう」という問題。
オフラインのイベントをやったとしても、参加できるのは主催者の居住区の周辺にいる人だけになります。主催者が直接目にかけて、褒めてあげられるのも、結局はオフラインのイベントに来た人や、積極的に裏方で手伝ってくれる数名が限界です。
悪い言い方をすれば、「コストを払ってでも主催者にすり寄っていった少数ばかりが評価される」ような雰囲気になってしまい、残りの大多数の参加者は置き去りになっていってしまいます。
もう1つの問題は「参加者が主催者の顔色を伺うようになってしまう」という問題。
こちらはより深刻です。
分かりやすくするために、ワンマン社長とその取り巻きが牛耳っている中小企業をイメージしてください。
何十人、何百人もの人間が所属している場所で、たった1人の社長が全ての決定権を持っていて、仕事が終わった後の飲み会(リアルイベント)に参加した社員が評価されたり、社長の目の届く場所で活躍した人だけが表彰される。
こんな場所で、全員が気持ちよく自発的に活動できるでしょうか?
自分がすごいと勘違いしているインフルエンサーが主催するオンラインサロンでは、よくこのパターンが散見されます。
結果として、一瞬かつ一部分だけは活発にはなりますが、長続きしません。
そして、金太郎あめのように「主催者の劣化版」のようなメンバーが幹部メンバーから産まれていきます。
主催者の取り巻きが劣化版の金太郎あめになって量産されているオンラインサロンを見つけたら、高確率で内部はこんな感じになっています。
まとめると、
良質なコンテンツの配信を始めると、主催者は「全校朝礼で話す校長先生」になり、参加者は全滅。静まり返ります。
リアルイベントや表彰を始めると、主催者は「中小企業のワンマン社長」になり、参加者は取り巻きの数十名だけ活性化します。
このどちらも、あなたが望む姿ではないはずです。
なので、選択肢2番と3番は不正解です。
選択肢5番も不正解!
そして、選択肢5番の「サクラに盛り上げてもらう」も不正解です。
これは全くダメ!という話ではないのですが、だいたいの人がそういった「サクラ=主催者の息のかかった数名のメンバー」を選ぶ時に、「業界で実績や発言力のある人」を選んでしまうのが問題です。
主催者としては、オンラインサロンに入っていきなり活発に発言したり、自分と同レベルで話ができる人をサクラで用意するとなると、どうしても業界で知名度や実績、発言力がある人を選定しがちです。
そういう人を選んで、裏から手を回してお願いしたり、報酬を払って盛り上げ役をお願いしたりすれば、なんとなく盛り上がってる風に演出できそうに感じますよね?
そして、それを見て周りも発言しやすくなり、全体が盛り上がっていくように予想しがちです。
しかし、残念ながらその道には「良質なコンテンツ配信」と変わらない未来が待っています。
結局、その状態は大多数の一般人から見れば、「イケてる主催者とイケてる実績のある人が、イケてる話で盛り上がっている」という風に見えてしまうのです。
そんな場所に突撃していけるくらい自信のある人は多くありません。
結果として、「まだ実績のない自分は、あまり発言しづらい」という風になっていき、そのうちサクラの人たちが飽きて離れていってしまうと、主催者の一人語りパターンに着地してしまいます。
なので、5番も不正解です。
2番、3番、5番が不正解。
で、もちろん集まってカレーを食べる必要はありません。
ということで正解は・・・
正解は1番!会社組織のようにがっちりルールを固めよう
そう、1番の会社組織のようにルールをガチガチに固めるのが正解です。
え?
そんな馬鹿な!
会社が嫌でオンラインサロンに入ったのに?
そんなの堅苦しくないの?
参加者が嫌がって離れていかないの?
きっとほとんどの人がそう感じると思います。
あなたがそう感じるのと同じように、ほとんどの人が間違った選択肢を取ってしまいました。
そうなってしまう根本的な原因は、「自由の構造を理解していないこと」にあります。
ということで、明日のメール講座4日目では
- なぜ会社組織のようにルールを固めると参加者が活性化するのか
- どのようなルールを作っていくと良いか
- ルールの運用体制をどうやって作るか
について解説していきます。
明日はクイズの3問目、最終問題もあります!
お楽しみに!